コンピュータが人間に勝った? 1997.5.13

 昨日、ニュースで「コンピュータが人間に勝った」と伝えていた。IBMのスーパーコンピュータで動いているプログラムがチェスの世界一との対戦で勝利したと言うことだった。場所を移動する事(走る速度)において「自動車が人間に勝った」というのは、分かるが、コンピュータでもその様な表現が当てはまるのだろうか。同じコンピュータでもその上で動くプログラムでチェスは強くも弱くもなる。チェスは取った駒を再び使用出来ない事から将棋などと違い比較的ルールが単純である。プログラムを組む人のチェスに対する考え方や思考が大きく勝敗を左右する。今回は「プログラマーがスパーコンピュータを駆使してやっとの事でチェスのチャンピオンを破った」と言うのが正しいのでないかと思う。チェスのチャンピオンがどれほど強いかと言うことだと思う。
 計算の正確さや速度はコンピュータにはかなわないが、その計算を行うプログラムを作成するのは人間であり、自らがプログラムを自在に作成し機能を拡張出来るようなコンピュータが出来ない限り人間を越える事は無い。例えば将棋のルールを教えただけで羽生名人に勝つ様なコンピュータは到底出来ない。それは、人間の脳の仕組みが完全に解明されたかなり後に実現することでしょう。
 最近、何か問題が発生するとコンピュータが正しく動かない事が原因とされることが多くなっている。コンピュータは人間により管理されている道具でしか過ぎない。つまり道具の手入れが悪いことで起きる問題は、人間の管理の問題で在ることを忘れてはならないのである。コンピュータが文句を言わないからといってコンピュータのせいにしてはいけないのである。

by SmallBrother

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