「建前(たてまえ)」 1997.7.10

 さい頃、近くで家の建築が始まると屋根の出来るのを注意していました。建前がお菓子をもらえる楽しいイベントだったからです。一時期は火事除けの五円玉が何個か台所のコンロの脇に在りました。この年になると恥ずかしい事もありますが、その時間には会社にいる為、建前にいく事はありません。今回は、自宅で仕事をしているのと場所が自宅の向いだったので参加することが出来ました。

       −建前を辞書で調べると同義語の上棟祭で以下のような説明がありました。−
      じょうとう‐さい【上棟祭】
      殿堂・家屋の棟木を上げるに当り、工匠等が神を祀って行う儀式。上棟式。
          −「広辞苑 第四版 CD−ROM(カラー)版 岩波書店」 より−

 月5日に足場が完成し、それから建前までは大きなプラモデルでも組み立てるようにあっと言うまでした。建前の当日10日は朝から雨でしたが、午後には小降りになり、夕方に屋根の板を張り始めた頃は止んでいました。その頃から近所の子供達が集まってきました。なかなか始まらない為に持ってきたビニールの買い物袋で遊び始めたり、「はやくしてよ〜」などと話をしている子供もいました。ちょっと興奮気味です。一時、雨もパラパラ降ってきたため、後に集まったお母さん達は傘をさしています。お菓子がまかれる少し前に施工主らしき人もやって来て階段状の足場から簡単に屋根に上がり、角に餅らしきものを置きました。屋根の中央でお祈りを行ってから、角を順にお酒でお清めをし、米をまいてから餅と五円玉、小袋に包装された飴や豆菓子がまかれました。結局、30人以上が近所から集まったようです。子供が8割程だったと思います。久しぶりに私もその中に混じってお菓子を拾いました。
 が子供の頃に参加した長岡での建前の殆どはこの様な形式で行われました。以前住んでいた栃尾の農村では、お菓子の詰め合わせを用意しておき、やって来た子供達に配ります。地区などによってこの建前の形態は少しづつ違うようです。


20年ほど前は、この方向で長岡の花火がそこそこ見えました。
by SmallBrother

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