ぼくのオンリィ・イエスタディ その35
サラダ記念日 1999.12.5


書籍 俵万智「サラダ記念日」   突然ですが、クイズです。よくよまれているがあまりよまれていない日本の文芸は何でしょう?こたえは俳句・短歌です。この問いの前半を、「よく詠まれているが、あまりよく読まれていない」と、書かなかったのがミソでした。
 クイズにもしたように、俳句にしろ、短歌にしろ、これをたしなむ人は結構な人数があります。俳句に至っては、何年かおきに、ブームが来るそうです。
 しかしながら、それは気のあった仲間同志とか、狭い結社でのこと。ある一人の作家の俳句や短歌が広く世間に知られるということはほとんどありません。
 こうした傾向の中で、1987年の「サラダ記念日」のベストセラーは驚異的なことでした。たとえそれが、出版社の仕掛けたことであるにしてもです。
 題名となった、「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」は「『嫁さんになれよ』だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの」と並んで、マスコミが盛んに取り上げた短歌でした。
 この後、筒井康隆氏をはじめとしてパロディーがだされたり、濃厚な恋愛を歌う女流歌人が登場したり、とブームに便乗する風が見えましたから、やっぱりちょっとした社会現象となったといっていいでしょうね。
 余談になりますが、かなり後になって、俳句の方でも、黛まどかさんが「B面の恋」でそこそこの話題となりました。ただ、こちらは以前にもまして、仕組んだのがあまりにみえみえ過ぎましたがね。
 ぼくは、この「サラダ記念日」のことを、友人から聞きました。彼の特に気に入っていたらしいのは

万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校

だったように記憶しています。

by BigBrother

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