「BYRD IN HAND」(1959) 2000.02.12
CD「BYRD IN HAND」
  1. WITCHCRAFT
  2. HERE AM I
  3. DEVIL WHIP
  4. BRONZE DANCE
  5. CLARION CALLS
  6. THE INJUNS

 「ウッチクラフト」がスタンダードナンバーになったのは、1958年にフランク・シナトラが大ヒットさせたからなんだそうだが、以来ビル・エバンスをはじめ他のジャズメンの多くがいい演奏を録音しているんだ。恋人にまいってしまった男が彼女の魅力をノロけているんだけれども、なぜだかせつないんだよね。中でもこのバードの演奏はしみじみとしていて、人を愛するという喜びと同時にどうしょうもないさみしさがにじみでているんだよ。それとウイッチクラフトて言葉は、女性に対する男性の無意識の恐れを端なくも表していて面白いね。ぼくらの心は単純に見えて、複雑で、もちろんその逆だって正しいかもしれないけれど、コンプレックスを寄せ集めた塊みたいなものだから、愛だってただ純粋なだけの無垢な感情だなんて、信じられはしないのさ。もちろん素晴らしいことは認めるけどね。でも手放しで愛だの恋だのってはしゃいでるやつは馬鹿にしか見えないよ。もっともその幸せに浸ってる姿は羨ましいけれどね。話がそれたけれど、バードのみずみずしいトランペットの響きは、透明感がありながら、ちょっと屈折してどこか、メランコリックな調子を帯びている。この「ウイッチクラフト」の演奏が名演になっている大きな要因だよね。

by BigBrother


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