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先日の総選挙では、考えさせられる現象が多々ありました。露骨過ぎる選挙協力、中央と地方、都市部と農村部のこれまで以上の温度差の拡大、政治地盤の引継ぎという政治の私物化の進展、などなど。
選挙は政治家でない一般人が直接政治に参加できる、政治行動なわけですが、そもそも政治がよくわからない。むしろ、政治に対して景気回復だけしか期待していなかったりするわけです。ですから、なるべく新奇なことをしてもらいたくないなんてことになってしまいます。
でもそもそも政治ていったいなんだろう?やっぱり、この機会に考えてみることも無駄ではない気がします。
この矢部貞治「政治学入門」は政治、政党、国家について考える一助になります。なにしろ、この著者の志の高さが、文章に表れています。
政治は空想ではなくあくまで現実の上に立たねばならぬ。人間社会の醜さも、賤しさも、人間の弱さも、悪さも、不完全さも、野心も、感情も、本能も、世界の現実情勢も、国民生活の実情も計算に入れてかからなければならぬ。ただそのような現実を認識するというだけでは政治ではないので、あくまでその現実を理想へ向かって引き上げるところに政治の本質がる。人間の現実と客観的な諸事実の上に立って、目的と理想を実現することが政治なのである。
とにかくわかりやすい。簡潔であり、時にその言葉は詩のように響きます。なによりも、100ページそこそこなのがいいですよね。
by BigBrother
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