ロマンの泉美術館
ロマンの泉美術館 2000.8.18

入場券 ロマンの泉美術館は弥彦山の麓にあります。
ロマンの泉美術館入り口 八月の陽射しがつややかに熟れて降り注いでいます。青々と広がる稲穂の中の田舎道を行くと、瀟洒な看板が慎ましやかに掛けられています。見逃してしまいそうな看板を見つけた時には、辿り着けたかのように一安心してしまいました。といっても、目指す美術館はまだ先です。
 どっしりとした扉は大切なものを仕舞っているという印象を受けます。
館内の様子他 この美術館には蔵書票のコレクションが展示されています。
 蔵書票は蔵書印にあたるもので、本の所有者を示すものです。この蔵書票は本に貼付されるものですから、その大きさは自ずから決まってしまいます。大きくても葉書大の紙面に、悪趣味に堕すことなく、さまざまな意匠が凝らされているのです。
 蔵書票アンティークな虫眼鏡を覗いてポーズする甥は本来芸術作品ではないわけですけれど、貴重な蔵書をひきたて、しかも、長年飽きがこないということが必要とされ、その上、だれそれの所有である事が一目瞭然たる独自性もなければならないわけですから、これが鑑賞に耐えうるのも、うなづけます。
美術館のオーナーのエッセイ集「扉を開けたら」 この蔵書票のほかにも、いわゆる大作や古典ではないのですが、趣味の良い洒落た絵画やエッチング、アンティーク人形などが展示されています。
 この美術館のオーナーのエッセイ集「扉を開けたら」が、美術館に劣らず、洒落た贅沢な製本です。展示品を見終わって、「またいつか来るぞ」と思いましたが、このエッセイ集はその思いをさらに強めてくれました。
 和やかで、肩の凝らない雰囲気は、他の美術館で経験した事がありませんでした。次回はレストランで食事かお茶を摂りたいとひそかに心に決め、美術館を後にしました。

by BigBrother  

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