ぼくのオンリィ・イエスタディ その45
「私はこれで・・・・」
2000.9.5
禁煙パイポがヒット商品となったは、CMがきっかけでした。
それは、3人の中年のおじさんたちが、禁煙パイポを手に「私はこれで煙草を止めました」と次々と語り、最後の〆で、小指を立てて「私はこれで会社を辞めました」と落とすCMです。
このCMが禁煙パイポの知名度をあげて、飛躍的に売上を伸ばすことになったわけです。CMの力恐るべし。各社が広告に工夫を凝らすわけですね。
もっとも、聞いた話によると、このCMは低予算で作られ、さほど期待もされていなかったそうです。CMに登場したおじさんたちも社員だったとか。
それにしても、なぜあれほどう受けたのでしょう。ただ単に面白いだけなのでしょうか。
CM製作者にとって予想外の反響だったそうですから、人々(CMの性質上、男性がほとんどかもしれませんが)が潜在意識に抱いている思いにうまく呼応したのだとは言えそうです。
この「私はこれで会社を辞めました」というセリフには、どこかアウトサイダーのロマンチズムがそこはかとなく漂っている気がします。80年代の男たちに、モーレツ社員であるよりも、また会社に忠誠を誓うよりよりも、あるいは、良識にがんじがらめにいるよりも、もっと違ったドンキホーテ的な生き方があるんだよと、このCMは示唆し、その意識化に囁きかけていたメッセージは、「さあ、非日常へ歩み出せ」ではなかったかと思うのですが。それとも、単なるスケベ親父の失態を大笑いしていただけなのでしょうか?みなさんはどう考えますか?
とにかく、一服の清涼剤として受け取られていたのは確かだったと思うのですけれど。
by BigBrother
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