ぼくのオンリィ・イエスタディ その46
「只見線と『ノルウェイの森』」
2000.9.27
只見線に揺られてみようと、ふらりと電車に乗ったのは紅葉の盛りを少し過ぎた頃でした。
朝から曇っていた空は、乗り換えの小出駅で雨を降らせました。接続も確かめずに乗ったので、待合室でたっぷり待つ事になりました。その年ベストセラーになった「ノルウェイの森」を読みながら、ワンカップを空けました。
只見線に乗り込んだ頃は薄陽が射してきて、山間の村をきしみながら進む電車の旅にのどかさを加えてくれました。
ぐずついた空模様にもかかわらず、つややかな赤や黄に彩られた山々が映えています。
電車は小さな駅で2時間以上停車しました。あたりには人家はなく、田んぼと畑があるばかりでした。
ぼくは売店で再びワンカップを買い、「ノルウェイの森」を読みだしました。電車が動き始めたのはすでに夕方でした。
電車は福島に入り、帰宅する高校生で混雑したのを覚えています。ただ、この後の記憶が不鮮明で、いったいどのように過ごしたのかまるで覚えていません。ただ、車中で本を読了したということだけは覚えています。
村上春樹さんの「ノルウェイの森」は、そのシンプルな装丁でも話題を呼びました。クリスマスのプレゼントとしも人気があったなんて後で聞いたことを思い出します。
by BigBrother
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