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なんども酒の肴考
なんども酒の肴考
2000.12.5
=徳利とお猪口で=
日本酒はあんまり人気がないらしい。
飲みにくいからだっていう人がいるけど、日本酒もピンからキリまである。とにかくいいお酒をじっくり選んでほしい。寒梅や雪中梅の他に隠れた銘酒は多いのだから。2千円か3千円の純米酒なんてのが目安かな。
いいお酒が手に入ったら、後はもう飲むだけなのだが、日本酒には他の酒にはない飲み方がある。お燗である。
お燗のつけ方もいろいろあるけど、スタンダードは徳利である。一升徳利なっんていう特別なのもあるけど、ふつうの燗徳利はそのまま膳に乗せられる便利な酒器である。わざわざ説明するまでもないんだけどさ。
お猪口につぐのがわずらわしいなんて声がある。とんでもない。これが楽しい。がさつにやると、酒のしずくがまわりをぬらしてしまうから、おのずと注ぐ手先に神経が集まる。見なれていた徳利が、お猪口が、何もかもがいとおしくなってくる。きれいに注ぐのに必要なのはほんの少しの気配りだけだけど、万事うまくいくと、大声で叫びたくなるほどの嬉しさがこみ上げてくる。ちびりっとやる。また快い集中。そしてちびり。風情のある酒の飲み方だ。
用意したのは特別純米酒「天神囃子」。純米酒は冷やすほうが向いているっていわれているけど、うまい酒は燗もまたよし。でもやっぱりぬるめでね。
by BigBrother
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