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なんども酒の肴考
こんども酒の肴考
2001.7.24
=鯨汁=
学校給食に当たり前のように鯨がでた世代としては、最後の部類にあたるのではないかと思います。鯨といっても、脂身ばかりでしたが。
鯨の脂身は独特の風味があります。とりわけ、鯨汁にすると際立つようです。それほどクセのない豚肉や牛肉の脂身でさえ、苦手とする人は多いようです。まして鯨の脂身なら、好き嫌いが激しくても当然でしょう。級友たちの大半が鯨汁は苦手だと言っていたと記憶しています。
小中学生に鯨の受けははかばかしくありませんでした。食生活が急激に豊かになり、鯨が貴重な動物性の蛋白や脂質の補給源の地位を失っていく頃です。今では想像つかないほど安くて栄養満点の鯨汁はしばしば登場した給食メニューでした。
私にとって鯨汁は学校給食のありふれた定番メニューですが、年輩の世代にとってはむしろご馳走であり、夏バテ防止のスタミナ食でした。
鯨の脂で味噌仕立ての汁の表面がてかてかに光ります。具にはジュガイモに豆腐、ゆうごうや茄子の夏野菜がたっぷり入っています。口の中がやけどするほどの熱い鯨汁は暑気払いにもなります。
鯨を食べることは世界的には野蛮だと思われていますが、ゆうごうを見るとおのずと連想される懐かしい味覚の一つです。
by BigBrother
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