富所正一さんのことーその2ー 2003.1.16

 1951年生まれの冨所正一さんの作品を良く知るために、この時代背景を知っておくどのような時代の出来事と重なっているのでしょうか。レコードの歌詞カードに記載された彼の年譜と時代の出来事を見比べてみましょう。

冨所正一年譜

1951年 見附市野坪に生まれる
1967年 長岡農業高校に入学
1969年 ギターを知る
1970年 長岡農業高校卒業
1971年 血まみれの鳩(フォークグループ)
    バイクで東京へ行く
1972年 出稼ぎで東京へ行く
    成人式
    北海道へ1ヶ月間行く
    椛沢電気入社
1973年 はじめて人前でうたう「野良犬ロック」
    五日町フォークキャンプに参加
1974年 Y.L.Mに出る(大いに乗る。うけたが結果はだめ)
    新潟職業訓練校へ行く
1975年 NHKTV、ラジオ「どじょうを取りにゆこうや」
    新潟フォークフェスティバルに参加
  8月 NHKFM「お前まだ春らかや」発表。大きな反響を呼ぶ
1976年 11月 名古屋市民劇場'76に出演



主要出来事
1950年 朝鮮戦争勃発
1951年 サンフランシスコ講和条約調印
1953年 朝鮮休戦協定調印
1954年 自衛隊発足
1955年 55年体制開始
1956年 第2次中東戦争 1959年 中ソ対立激化
1960年 安保改訂
1961年 ベルリンの壁成立
1962年 キューバ危機
1963年 ケネディ暗殺
1964年 東京オリンピック
1965年 米軍北爆開始
1966年 文化大革命始まる
1967年 第3次中東戦争 1968年 東大闘争始まる
1969年 アポロ11号月面着陸
1970年 大阪万博、三島由紀夫氏割腹、よど号事件
1971年 ドル・ショック、スモン訴訟
1972年 浅間山荘事件、沖縄復帰、テルアビブ空港乱射事件、中国交正常化、横井正一さ    ん帰還
1973年 第4次中東戦争、オイルショック
1974年 小野田さん帰還、長嶋さん引退、ニクソン辞任
1975年 ベトナム和平
1976年 ロッキード事件

 

 こうして見比べてみると、1950から1980年にかけて、世界や日本では大きな事件が起きています。もちろん、この30年間は2度の世界大戦を含む先の30年間に比べると、激動とは言えないかもしれませんが、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争などの地域紛争と呼ぶには大きすぎる事件がありました。人々の生活様式やこれにともなう意識の変化はそれ以前とは比べようがないほど変貌したと思います。それは先の30年に対する人々の意識の反応の遅ればせながらの顕在化とも言えるでしょうか。
 年表を見ていると、これらの事件や出来事の影響は現在でも強く及んでいますし、またにいまだに未解決な重大事件、出来事がありますし、これらに対する解決は今でも私たちに突きつけられた緊急の問題でもあります。英語では約30年はワン・ジェネレーションと一区切りに考えるそうですが、年表を見ていると、この2,3年で大きく状況が変化した事件や出来事もあります。テレビ番組や映画や小説と違い、現実は終りなき日常なのですから、この世界が滅亡しない限りエンドマークは出ないのでしょうけれど、やっぱり、この間に起きた事件は30年をめどに一応の解決ができたら理想なのでしょうね。
 こうした事件や出来事が多感な冨所正一さんに及ぼした影響は様々あるのだと思います。

by BigBrother