電信柱
2003.4.17

 識者によれば、電信柱が町のあちこちに立っているのは先進国にはないのだとか。やっぱり,日本はしょせん二流以下。でも,それなりの良さはあると思いますが。  ということで、今回の「失われた時を求めて」は電信柱です。
 え?ちぃっとも珍しくないって。まあ、そう言なさんな。撮り出だしたるこの電信柱。そんじょそこらの電信柱とはちょっとばかしわけがちがう。正真正銘天然木の電信柱だ。確かに前はどこにもあったかもしれない。長持ちするように塗られたコールタールが夏の熱い盛りには溶けて、うっかり触りでもしようものなら、くっついてしまうことも多々あった。それが、今では新旧交代。潔いくらいに姿を消したが、ここに残ったのは最後の一本の旧世代だ。いまや博物館に鎮座ましまそうという代物。この長年の風雪に耐え忍んだつらがまえを見ておくれ。チラッと見るだけで一万二万はくだらない一品だが、今日は特別、千円でじっくりお見せしよう。さあ、いないか?じゃ五百円だ。なんだ、しみったれてるな、百円、十円、ええい、面倒だ、見ていけ、ドロボウ、ただでいいや。
 

「電信柱全景」 「電信柱俯瞰」