長岡のプレイスポット=宝生寺 2003.5.29
宝生寺その1

 ずいぶん前のことなのですが、長岡の郷土資料館、つまり悠久山のお城で宝生寺所蔵の木喰の三十三観音像が展示されたことがあります。素朴で単純な表情のようでいて、見れば見るほど惹きつけられ、見飽きることがありません。
 そのときは確か二回お城に行ったと思います。こんな素敵な仏像が長岡にあるというのが驚きでした。いずれこの仏像たちが憩う宝生寺を訪れようと決めていました。が、月日の過ぎるのは速いもので、しかも、実行力のない性分はこの宝生寺に来るのを延ばしに延ばしてしまい、ラーメンならとっくの昔に麺がスープを全部すっちゃった状態になっていました。
 どうしたことか、これらのことが一昨日ふっと思い出されて、優柔不断からいくつもの先延ばしにした案件の中、まあこれならちょいちょいっと片付けることができ、いささか胸のつかえがおりようものだと、自転車こぎこぎ宝生寺にやってきました。、

 
宝生寺その2

 入り口からすぐ左手に木喰堂と額のかかる建物があります。どうやら目当ての仏像はここに安置されているようです。扉の張り紙には、「拝観希望の方は庫裏までどうぞ」と書かれています。
 恐る恐る庫裏へまわって案内を請うと、おしだしの立派な年配の女性が現われて、これから鍵で開けますので、待っててくださいと、ていねいな応対をしていただきました。  木喰堂の扉が開かれると、三十三観音が間近に現われました。以前はガラス越しでしたが、今度は本当に手で触れられるほどの近さにあります。
 本物が持つ魅力はやはりすばらしく、前に抱いた感激が思い起こされると同時に、前にもまして一体一体の仏像に惹きつけられました。
 案内の女性の方は本当にていねいな説明をしていただきました。実は三十三観音のうち一体はどういう経緯か、現在個人所有となっているのだそうです。ぜひ、その一体をこちらにと、お願いに上がり、個人所有者の方も「分かりました。それではお迎えに参ります」そしていざという段になると、「やっぱり、、、、。」とうこと幾度かあったそうです。 こうした裏話やある美術館に展示した折のエピソード等を聞かせて頂き、あらためて一体一体の仏像の顔を眺めると、さらに親しみが湧いてきます。
 拝観料はいくらとも書いていなかったのですが、六枚一組の写真刷りのはがき500円なり、を買ってしまうと、手持ちの小銭は200円しかありません。

 
はがきその1

  うーん。200円ではなあ、と思いつつも、福沢さんでお釣りをもらうのもどうかと、頭を悩ませ、冷汗モンですが、結局200円で勘弁させていただきました。
 他の仏像に比べると、半分ほどのかわいらしい木喰商人の自刻像があります。この時上人、八十七歳です。穏やかな性格だと見えますが、決して枯れた風貌ではありません。どことなく、開高健を連想します。老いてなお溢れるバイタリティーを秘めた顔つきですね。彫刻家って本質的に生命力が漲っているんでしょうかね、ミケランジェロみたいにね。

 
はがきその1

 
 この木喰上人の観音像拝観は得るところ大でした。
 宝生寺は長岡市白鳥町にあります。8号でも行けますが、宮本大島線の467号でのほうがかえって分かりよいかもしれません。とにかく関原までずっと行って、関原三叉路を左折し、しばらくすると、左手に目的の宝生寺が見えてきます。

by BigBrother  

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