ラーメンの具の考察・・・・・煮卵について 2003.7.23

 煮卵もしくは味卵。ゆで卵ではない。
 卵は物価の優等生らしい。これは長年卵がほとんど値上がりしないためなのだが、ほんのこの前まで、といっても30年程前私が子どもの頃、高価な食べ物だったのが嘘みたいである。さらに、完全食品といわれるほど栄養のバランスが良く、この点でも優等生と言われる。だから、卵は桃缶同様、病気のときとか特別の場合をのぞいて食べれるようなものではなかった。
 だが、だがである。現在は一パックM玉12個入りが100円を切ることさえあるのだ。いまや、卵の事を聞くと、「卵、そりゃ彼も優秀でしたよ」、ってなぐあいなのだ。だから、「ええい、ゆで卵サービス!もってけどろぼう!」なんて、おまけにしたラーメン屋さえあったほどだ。
 かっての優等生も、社会に出たら個性のないただの人的になってしまった卵が、起死回生の特大ホームランを放つ。彼は煮卵もしくは味卵となり、華々しい再登場を飾るのだ。
 繰り返す、煮卵もしくは味卵であって、ゆで卵ではない。
 この味つきの卵の多くが半熟なのである。むしろ、半熟こそ主流なのだ。一パックM玉12個入りが100円を切るご時世なのに、煮卵一個100円也なのである。そうなのだ、煮卵は人気が高い。ここに来て、その優秀さが再評価されたのだ。
 人気ラーメン店の煮卵の作り方が紹介されていた。

まず、卵を人肌よりやや温かい湯の中で温め、全体を均一の温度にする
次にたっぷりの熱湯で6分30秒から7分30秒ほどゆでる。(夏冬で温度が違う。あとの行程を考えちょい柔らかめにする)
ゆでたら素早く冷水に移し、充分冷ます。(冷えていないと、皮が剥きにくいし、半熟にゆでても卵の熱で、黄身が固まってしまう)
綺麗にむけた卵を、特性のタレの中に漬け込む。このときタレは熱くしておく。タレの濃さは卵に味が染み渡っても塩辛くならないような濃さにする)

 この作り方を見ても分かる通り、煮卵はけっこう手間がかかる。トッピング100円の設定としてむしろ安いくらいなのである。
 長岡にこうした煮卵が登場したのはいつの頃、どこの店が最初だったかな?いち井だったかな?高野家だったかな?もしかしたら他だったかな?気がついたら、けっこう煮卵をだす店がある。陽気もだすというし、火焔もだす。他にもだしているところがあるはずだ。
 ところで、煮卵は邪道ではないかという意見がある。それは半熟の黄身がスープに溶けると、スープの味がぼやけるからだという。
 この意見の当否はどうであれ、煮卵を食べるタイミングはなかなかむずかしいものがある。真っ先に煮卵を食べれば、黄身がスープに混じる。当然味が一変する。一思いにほおばってしまえば、スープは濁らない。でも、100円もする優等生の待遇としては如何なものか。我慢して最後に食べるか。煮卵好きにはちょっと酷である。それでは途中で食べるか。このようにいろいろ迷ってしまう。
 ゆで卵でない、煮卵。邪道かどうか分からないが、大いなるクエスチョンマークを孕んだトッピングなのである。

by BigBrother

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