さいとうたかを「影狩り」全10巻 リイド社 2003.9.27


「影狩り」  「ゴルゴ13」の作者の傑作時代劇画。徳川幕府は政治や経済の矛盾を諸藩の取り潰しによって解決しようします。そこで、幕府は影と呼ばれる配下の者たちを、目的の藩に潜入させて転覆を図ります。この幕府のたくらみを阻止する仕事を大金で請け負う三人の凄腕の男たちの活躍を描いた痛快劇画です。
 描かれて30年が過ぎているのに、いまだ古さを感じさせません。ストーリーの巧みさと劇画のスピードが相乗効果を上げているからですね。丹念に描かれた背景が「いい時代劇のセットを使っているなあ」という印象をいだかせます。
 三人の性格もよく描き分けられていて、ストーリーを一段と深めていることも、この作品のおもしろさの一つだと思います。
 当時人気も高く、作者も愛着があったようで、数年後に「新・影狩り」として再開されました。何度も版を替えて出版されているので、いまでも容易に手にできると思います。

by BigBrother  

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