ラーメンの具の考察=チャーシューについて 2003.10.28

 本来は調理法にちなんで叉焼の漢字を充てるのだが、今ではほとんどのラーメン店では煮豚の字を充てている。悪く言えば、「看板に偽りあり」が横行している。そこはあれだ、うまければいいのだけれど。
 ところで、これまで人はチャーシューに対してあまりに甘い評価をあたえ過ぎてきたのではなかろうか?日本人の食卓も欧米風になったとはいえ、肉はまだまだご馳走である。「ご馳走=うまいんだ」という意識せざる思い込みが事実を直視することを妨げているのではないだろうか。
 はっきり言おう。たいていのチャーシューは単品ではさほどうまいものではない。唸らせるような一品料理のうまいチャーシューを出せる店は極めて少ない。
 仕方がないところもある。単品メニューのチャーシューは冷えたものが出てくるのだが、冷えてしまった料理は一般にうまくない。しかも、煮豚であるから、煮られすぎて肉のうま味がすっかり抜け、ぼそぼそしたチャーシューも珍しくない。あるいは逆に煮すぎてペースト状になった頼りない食感の代物もある。これを評して、「とろけるようなチャーシューですね」なんて誉め言葉もあるのだが。まあ、好き好きってとこか。
 こうしたチャーシューでもラーメンの中に紛れ込むとそこそこ食えてしまう。これはラーメンがメン・具・スープの三位一体からなることを如実に物語ることでもあるのだが、チャーシューを過大評価してしまうことになりかねない。実力のないものがふんぞり返るのはこの世には多々あることだが、せめてラーメンランドでは虚実がまかり通ってほしくない。それにはわれわれのチャーシューに対する厳正な見方がこれまで以上に求めれるだろう。
 

by BigBrother

 [TopPage] [New] [BigBrother's Room] [etc]