あるラーメン店の閉店 2003.12.26


 12月21日にラーメン店Kが閉店しました。
 ぼてっとかたまり気味に麺がスープに沈んでいるラーメンは作り手の緊張の糸が切れた印象がありました。私が暗い沈んだ気持ちだったせいで、そう感じただけかもしれません。いずれにせよこの日は互尊文庫脇のラーメン店にとって最後の開店となりました。
 醤油ラーメンに一本に絞った店でした。私にとって、この店の立ち上げからたたむに至るまでを多少とも知っているので、複雑な思いがします。
 二年二ヵ月ラーメン店主だったN氏については、突き放す言い方をするようですが、商才はまるでありませんでした。自分の舌を信じ、自分がうまいと思うラーメンをだそうとして悪戦苦闘を続けて来た態度は立派だとは思いますが、ラーメン好きの一客の目から見て、客の心理が分かっていないのではと首を傾げてしまうことも少なくありませんでした。一番歯がゆいのは、N氏が最後まで趣味のレベルで終わってしまったことです。N氏の姿勢は後わずかなところまで来ていながら、踏み出そうとしないように思われてなりませんでした。決してラーメンはまずくはなかったし、そこそこのレベルには達しながら、結局は途中で放り出してしまったN氏。すでにN氏にとってラーメン店は過去のことになってしまったのか、それともいずれけたたましく次の戦いの鐘を打ち鳴らす機会を窺っているのか、私にははかりませんし、もしかしたらその鐘もまったくどこか他のところに鳴るかもしれませんが、とにか今回の経験をぜひ生かしていただきたいと思います。  

「ラーメン」
幻のラーメンとなってしまうのでしょうか?
by BigBrother  

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