冨所正一さんの「野良犬ロック」でも触れましたが、彼の歌ったフォークソングのすべてが、
追悼盤に収録されたわけではありません。残念ながら少なからぬ歌が忘れ去られ、埋もてしまったと思います。
これを裏付ける話をある方から耳にすることができました。御好意により、冨所正一さんについての
この貴重なメールのほぼ全文を、以下に転載させていただきました。
私は冨所正一さんの6つ年下ですが、フォークソングが好きでバンドを組んで唄っていたりした縁で、彼とは面識がありました。彼の最後の日、飛び出したスナックとい う(実際は喫茶店ですが)見附市坂井町の「きゃんどる」でも良くお会いしました し、そこで彼の唄も聴きました。彼の亡くなった後の夏、そこで唄うこともしました。きゃんどるは私には聖地でした。
ところで、当時私は長岡高専の寮に住んでおり、秋の寮祭に冨所さんをお招きしてラ
イブ演奏をお願いしたことがありました。たぶん、1976年の秋です。寮のホールに即席のステージをつくり、それでも50人くらいは観客が集まったでしょうか。例によって恥ずかしそうにぼそぼそと話しながら1時間くらいのステージでした。生録も流行っていた時代でもあり、簡易PAからラインアウトで録音した記憶があります。何年も前からそのカセットを探しているのですが、見つかることはありません。
ライブの時に、もの凄く印象に残った曲がありました。「最終列車」と彼は紹介しま したが、彼について記載されたメジャーな文章ではこの曲にふれたものは無いように思います。
当時、高専の同級生と組んでいたバンド(今風にいうとフォークデュオでしょうか)で「五円玉」と称しておりましたが、その持ち歌にもしておりました。不確かな記憶を頼りに詩を紹介します。
| 「最終列車」 |
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最終列車に姉さを乗せて、姉さの生まれた村へ行く。
最終列車に乗り遅れるなよ。
あんにゃがバイクに乗せて行く。
最終列車が灯りを点けて、見附の駅に入って来る。
あんにゃが渡した風呂敷包み。
これがお前の土産だぞ。
あんにゃが手を振る。
姉さが手を振る。
は〜や〜く〜 帰れ〜〜え〜〜え〜〜。
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彼はまだ未完成の曲だと言っていた記憶があります(不確か)メロディーはごく単純で、C/Am/F/G7の循環コード、でも何故か耳に残る。 埃だらけのギターを引っ張り出して、今、唄いながら思い出しました。涙がこぼれて来ました。
彼は何を言いたかったのでしょうか?単に「最終列車」という言葉を使いたかっただ
けかもしれません。本当にほんとうに惜しい人を失いました。
この曲の詩がもっとあるのか無いのか、私以外に聴いたことのある人がいるかどう
か、紹介していただけると嬉しく思います。
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