「絵画」 1997.4.21

 岡には新潟県立美術館があります。3年前に開館しました。柿落としはかっての大光相互美術館の蒐蔵品が一堂に会した展覧会でした。
 一昨年は「カゴ美術館展」という見応えのある展覧会を開催しましたが、これを含め二三のものを除けば、開館以前に漠然と期待していたほどの美術展がないのがいささか残念です。
 に期待を持たせたのも理由があります。現在の美術館ができる前に、市の図書館の二階が仮の美術館とされていましたが、そこでなかなかの絵画がやってきたのでした。忘れがたいのは、ブリューゲル一族を中心としたネーデルラントの絵画の展覧会と、青木繁の作品を中心とした石橋美術館の収蔵品展でした。ブルューゲルのたっぷり描き込まれたミニュチュアールのような絵画を多く見れたのは本当にいい体験でした。「海の幸」をはじめとして青木繁の作品のすばらしさには才能の豊かさを目の当たりにできたという印象を強烈に受けました。こうした絵を見るたびに、家にあったらと思うのですが、もちろん願いが叶うべくもありません。
 そのかわりといってはなんなのですが、にいったポスターを集めています。名画のポスターはどうしてもイミテーションであるという気分に私はなってしまうので、映画のポスターが中心です。最近手に入れたソフィアローレン主演の映画の「栄光の丘」のポスターは気にいっている一枚です。これは映画の映像を活用したものでなく、画家の手になる絵を使用しています。今ではめずらしいですし、パステルの色調が洒落ています。ただ、「なんでも鑑定団」風にいえば、状態がいささかよくないのが残念なところですが。
 ごく近に入手したものには、「惑星ソラリス」のポスターがあります。スタニスワフ・レムの「ソラリスの陽のもとに」(ハヤカワ文庫)の映画化です。SFに不案内な私でさえ読むほどですので、この分野では最も有名な著作の一冊です。72年のソ連映画で、日本公開は77年です。監督はアンドレイ・タルコフスキーで有名であるそうですが、私は寡聞にしてほとんど知りません。ただこの原作は実に良い作品ですし、撮影にあたり、未来都市のロケを東京の赤坂見附でおこなったということで、ぜひとも機会があれば見てみたい映画です。このポスターは渋いの一言に尽きるデザインです。


ポスターギャラリー

         
    @「栄光の丘」
       ちょっとおしゃれな一枚。ポスターのソフィアローレンには可憐さがあります。
    A「惑星ソラリス」
       モノクロ写真のネガかと思ってしまうほどシブ〜いポスター。邦訳の「ソラリスの陽のもとに」は優れたエンターテイメントであり、かつ形而上学的思考を刺激する名著でもあります。
    B「風と共に去りぬ」
       幾度もリバイバルされているので、多くのバリエーションのポスターがあるそうです。このポスターは中でも最も有名な一枚です。
    C「ブラザーサン、シスタームーン」
       フランチェスコ修道会の創始者となった聖フランチェスコの生涯を綴った映画。とにかく映像が美しい。このポスターから充分に知ることができます。
    D「奇跡」
       レトロですね〜。タイトルの文字のデザインにも表われています。
    E「屋根の上のバイオリン弾き」
       ポスターの「涙を見せないで!愛する人を追って私はシベリアへ行きます」というコピーが笑わしてくれます。「屋根の上の〜」といえば、日本では森繁さんのイメージが強いですね。
         

    by BigBrother

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