「こりずに酒の肴考」 1997.7.2

 さて問題です。ジュリアス・シーザー、アレキサンダー大王、ゲーテたちが共通して患った病気は何でしょうか?答えは痛風です。件の人々をはじめ、あまたの偉人たちが苦しんだことから、天才病ともいわれるそうです。別名贅沢病ともいいますが・・・。痛風は体内の尿素が分解されずに、さらにこれが結晶化して、細胞、神経、骨などの組織に悪影響を及ぼすものだそうです。この病気には痛みがともない、病気が進行すればするほど、文字のごとく風が吹いただけでても激痛が走ります。

 病気の主な原因はしばしば食生活にあります。運動不足に栄養の摂り過ぎがこの病気を往々にして引き起こすのです。

 当然のことながら、痛風に酒はよくありません。その上に栄養価の高い肴であれば、病気が進行することは間違いありません。

 中年という年代に差し掛かると、痛風に限らず、肥満、糖尿病などといった各種の成人病が心配になります。日本社会党と違い、宗旨がえできない左党にとっては、それでは低カロリーの肴で我慢しようとなります。そこで頭に浮かぶのは、鳥肉、豆腐、枝豆、こんにゃく、等々です。焼き鳥、枝豆、冷ややっこで一杯とくれば、我慢どころか、これはもう堪えられませんね。

 健康に断然よさそうな、焼き鳥、枝豆、豆腐が痛風には良くない、それどころか実に悪いのです。鳥肉や大豆は尿素を増加させるのだそうです。酒と肴を美味しく食するには何よりも健康ということに尽きるようです。

 地場ものの枝豆が手に入りました。さっそく茹でることにしましょう。

      1:枝から豆を取り外します。豆についた小さなゴミやホコリを丹念に洗い流しましょう。枝についたまま茹でるという手もありますが、かえって豆をきれいにするのがたいへんです。

      2:たっぷりの煮えくりかえった熱湯で茹でましょう。塩を一つまみ入れておくほうがいいでしょう。

      3:茹ですぎないように注意することが大切です。生煮えでは困りますが、茹ですぎるとせっかくの風味が飛んでしまいます。地場ものでしたらなおさらです。新鮮な香りが取り返しのつかないことになります。余熱を考慮に入れてちょっと固めくらいがいいのではないでしょうか。

      4:ザルに広げて水切りします。冷水に晒す人もいますが、これも豆の香りを失わせることになりますし、さらには水っぽくびしゃびしゃにもります。

      5:熱いうちに適度に水が切れた頃を見計らい、塩を振りましょう。

 夏草の香りがします。さわやかな陽ざしの中にいるようです。旬のものの良さですね。
by BigBrother

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