「エルトン・ジョン」
1997.9.18
2、3年程前にエルトン・ジョンの「僕の歌は君の歌」がCMで使われているのをナツメロ気分で聴いて、「エルトン・ジョンはいまどうしているかな」と、過去の人扱いしていたら、ベルサーチの葬儀で泣き崩れているエルトン・ジョンをテレビ画面で見かけて、久しぶりと思うやら、なにやら納得したりなどしていました。そうすると今度はダイアナ元皇太子妃の葬儀で追悼に歌っている姿を見ることになりました。
教会でピアノの弾きながら、歌っている姿がNHKや民放で放映されていました。曲は「キャンドル・イン・ザ・ウインド」で、ダイアナ皇太子妃の葬儀にふさわしいように、作詞者のバーニーに依頼して替えたものだということなど、民放はさかんに報道してくれました。民放の訳した歌詞の字幕を見て、「なるほどだいぶ違っているな」と思いました。
私は「キャンドル・イン・ザ・ウインド」を以前から知っていました。これは2枚組みのアルバム「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」の1枚目のA面(こうした言い方をしなくなって久しいですが)の2曲目です。これも放送で触れられていましたが、本来この曲はマリリン・モンローを哀悼したものです。葬儀のために替えられてしまった歌詞には元の詞が持っていた味わいが微妙に失われてしまったのはしかたがないとはいえ、ちょっと残念な気がしました。
変更された歌詞の出だしが「英国の薔薇」です。「どうもこれは、ちょっとねえ」と思ってしまいます。原曲の詞は「グッバイ・ノーマ・ジーン」と始まるのですが、これはご存知「マリリン・モンロー」の本名なのですが、これが、詞の中で単に個人名以上の役割を帯びるのです。
原曲の詞の中で「マリリンモンローが死んだときに裸で発見された」という意味の行があり、これがマリリンモンローのスキャンダラスな一面を象徴して中々味わいがあるのですが、歌の中でダイアナ元皇太子妃はすっかり持ち上げられて(人は結婚式と葬式の時は無条件で褒められるそうですが)いるようでした。今週の週刊読売ではダイアナ元皇太子妃のスキャンダラスな一面も取り上げていました。「やっぱりいい人、いい人じゃあ味気ない」と感じました。
マリリンモンローというと思いだす本があります。「カメレオンのための音楽」で、著者のカポティがモンローにインタビューした内容があります。インタビューもいいのですが、この最後で「きみは美しいこどもだね」で印象的に終わるのです。機会がありましたら、一読をお薦めします。最近まで早川書房ででていましたが、今も手にはいるか分かりません。中々の名訳だと思ったのですが、訳者は作家の野坂昭如です。
久しぶりで手に取ったレコードでした。日本人向けのライナーノーツを今野雄二が担当しているのを見て、これまた「なるほど」と頷いてしまいました。
Even when you died
The press still hounded you
All the papers had to say
Was that Marilyn was found in the nude
by BigBrother
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