ホイチョイ・プロダクション「見栄講座」小学館(1983/11/1)
1997.10.5
この「見栄講座」は、月に2度発売されるビッグ・コミック・スピリッツに一時期短期集中的に連載されました。その頃このまんが雑誌には高橋留美子の「めぞん一刻」が連載されて、人気を呼んでいました。このまんが雑誌には他にも粒ぞろいの作品がめじろ押しでした。私はそのなかで、広告業界とそのクライアントをおもしろおかしく描いた4コマまんがの「気まぐれコンセプト」が気に入っていました。さきの「見栄講座」はこの「気まぐれコンセプト」の一環として登場したという印象がありました。「見栄講座」を抱腹絶倒して読みながらも、描かれている内容に「当らずといえども遠からず」と納得した記憶があります。その後「事情通」というものを同様な形で連載しましたが、こちらは単行本化されたかどうか分かりません。
「見栄講座」の装丁は見栄の言葉に恥じないものとなっています。ただし装丁そのものはいたってシンプルです。当時780円の定価ではそうならざるをえなかったのかもしれません。凝っているのは帯(腰巻というらしいですが)とカバーに載った二人のプロフィールです。帯には本書についての書評が有名2誌から転載されているのです。一見すると「おお!!」と思ってしまうのですが、再度見なおすと「ブォーブス」と「バーバード・ビジネス・レビュー」です。二人のプロフィールもこんな調子です。
今の時点でこの「見栄講座」を考えてみると、バブル経済の前兆として見ることは見過ぎでしょうが、それでもバブルと考えあわせると興味深いものがあるように思います。バブルを大きくした要素には色々あるでしょうが、その中でリゾート開発は大きな要素の一つだったように思われます。そのリゾートとこの「見栄講座」は確かに密接な関連があるような気がします。
この「見栄講座」は古本屋で見つけました。どれでも1冊100円均一の安売りコーナーに紛れていました。バブルの行く末がこのような投げ売りにならないことを祈りつつこの1冊を読み終えました。
by BigBrother
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