「あきずにまたまたまたまたまたまた酒の肴考」
1997.10.6
「銀杏」と書いて、「いちょう」とも「ぎんなん」と読みます。「ぎんなん」と読む場合は実を指します。むしろその種なのですが。銀杏を取り巻く果肉には特有の匂があり、これが銀杏を敬遠させることともなっています。以前の銀杏並木はたわわに実を付けている様が見られましたが、この匂に過剰反応する人々が多いためでしょうか、実を付けない銀杏並へと替りました。銀杏には男性と女性の別があり、実を付けるのは女性の木ですから、この点に目を付けたわけです。ですから最近に植えられたの銀杏並木は男の木だけとなっています。落ちた実の放つ異臭はなくなりましたが、銀杏を拾う楽しみは減りました。
料理では銀杏は名脇役です。銀杏によってアクセントが生まれ、場が引き締まります。
銀杏の入らない茶碗蒸しはおそらく口淋しく感じるでしょう。焼き鳥屋で銀杏を注文する女性に会ったら、一目惚れしてしまいそうです。
うまい銀杏は、やや大粒で揃っています。中身を傷めないように殻をわって、中身を取りだし、あま皮をつけたまま丹念に火にあぶります。火が通るにつれ、実の色が透明感あるエメラルドグリーンへ変化してきます。良質であればあるほど、翡翠の宝石のようにさえ見えてきます。しっとりとした歯ざわりとほのかな甘みは、幾つ食べても食べ飽きないうまさがあります。食べ過ぎると鼻血がでるとか、夜寝られなくなるとか言われていますが本当の所は知りません。歯ざわりは大いに違いますが、銀杏を食べると私はピスタチオを連想します。どことなく似ている気がするのですが、そう思うのは私だけでしょうか?
by BigBrother
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