「GRAND ENCOUNTER:2゜EASTー 3゜WEST」(1956)
1997.10.12
- LOVE ME OR LEAVE ME
- I CAN'T GET STARTED
- EASY LIVING
- 2 DEGRESS EAST-3 DEGRESS WEST
- SKYLARK
- ALMOST LIKE BEING IN LOVE
ジャズをイーストコースト・ジャズとウエストコースト・ジャズとに分類するしかたがあります。私が理解している限りではイーストコーストは黒人中心であり、ウエストコーストは白人中心のジャズです。一方は激しい情念が、他方は洗練された知性がその特色になっているとされています。
この1枚はイーストコーストから2人、ウエストコーストから3人のミュージシャンの代表が出会って、演奏をするという体裁をとっています。こうした構成のセッションはえてして東西両者の対抗意識激しい演奏バトルが展開されがちになるのですが、そう思いきや情感あふれる落ち着いた演奏が始まります。あくまでも中庸を守るビル・パーキンスのテナーサックスを中心にして、洗練されたインタープレイが交わされます。ジョン・ルイスのピアノは品格を感じさせます。趣味のいいジム・ホールのギター、的確なパーシー・ヒースのベース、壷どころを抑えたチコ・ハミルトンのドラムでこの1枚は統一されています。あくまでも聴き心地好い音楽はジャケットの女性のために演奏されているかのようです。
全曲が明るさのなかにそこはかとない物悲しさを秘めています。大半が切ないラブソングだからでしょうか?私は1曲目と5曲目そして最後の「ALMOST LIKE BEING IN LOVE」(恋をしたみたいと訳されていますが)が好きです。地味ながらもしっかりジャズの味わいを感じさてくれる作品です。
by BigBrother
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