「FIRST TIME OUT」(1962)
1997.10.18
- NIGERIAN WALK
- TODDLER
- STRANGER
- AFTERFACT
- FREE TOO LONG
- PIECE FOR SCOTTY
- BLUES FOR HOME
- I LOVE YOU
1曲目で心をわしづかみにされてしまいます。めらめらと燃え上がる情念を感じさせる演奏です。ただこうした強い印象を与える曲を冒頭にもってきてしまうのですから、次からの演奏や選曲をどうするかで頭を悩ましたことでしょう。このピアノトリオの1枚がそのことで成功しているかどうかは私にはよく分かりません。私が好きな曲は最初の曲を含め、2、4、7曲目です。8曲のうち1、3曲目と最後の曲を除いてすべてがリーダーのクレア・フィッシャーの作曲によるものです。
ピアノのクレア・フィッシャーはこの作品ではさまざまな演奏を試みているようにも思われます。7曲目は題にあるようにいい味だしてブルースを弾いています。ですが全体のトーンとしては、1曲目をのぞくとどちらかというとややフリー・ジャズっぽくも感じられます。特に5番目の曲はそうです。ミーハーなジャズファンでしかない私にとってこの5曲目だけはちょっと難解に響きますが、残りは心地好く響きます。
1曲目の衝撃が大き過ぎるので、後の曲の印象がどうしても薄れがちになるのは否定できません。それでもこの1曲だけですべてを補って余りあると感じさせるほど、私の愛惜する曲が演奏されている1枚です。
by BigBrother
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