「THIS IS PAT MORAN」(1956) 1997.10.21

CD「THIS IS PAT MORAN」
    1. MAKING WHOOPEE
    2. IN YOUR OWN SWEET WAY
    3. ONILISOR
    4. STELLA BY STARLIGHT
    5. SOMEONE TO WATCH OVER ME
    6. COME RAIN OR COME SHINE
    7. BLACKED PEAS
    8. WHEN YOUR LOVER HAS GONE
    9. I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
    10. FAREWELLS
    11. YESTERDAYS
    12. BLUES

 女性の足だけが見えているレコードジャケットといえば、本作とソニー・クラークの「クール・ストラッティン」が思い浮かびます。どちらも感心してしまうセンスのよさが溢れています。私はこの二つのジャケットの美しい足にも魅せられてしまいますが、それにもまして、これらの足の女性の容貌が一体どうかやけに気になってしまいます。私よりも熱心に知りたいと考えた人はいると見えて、「クールス・トラッティン」(1958)では、おそらくレコードジャケットを撮影するに当り、幾つかのサンプルを撮った際に全身まで写したものがあるだろうと、フイルムを探した人がいたとも聞きます。残念ながら現在までこちらの足の持ち主は分からずじまいです。私の推測ではスリー・サウンズの「ムーズ」(1960)やアイク・ケベックの「ボッサ・ノッバ・ソウル・サンバ」(1962)でモデルとなっているブルー・ノートのライオン氏夫人ではないかと思っているのですが、もちろんこれといった根拠があるわけではありません。本当のところは分かりません。
 本作の足の持ち主は分かっています。リーダーの女性ジャズピアニスト、パット・モランです。大胆で力強い音色を響かせるので、しばしば男性と間違われるそうです。「ホワイル・アット・バートランド」のレコード・ジャッケトで彼女に会うことができます。私自身本物のレコードは見たことはありませんが、幸いこのジャケットは「JAZZリクエスト・ノート」寺島靖国著 講談社刊(現在題名を変更し、講談社+α文庫の1冊となっています)に再録されているので、興味のある方はそちらをごらん下さい。
 ジャケットで色々述べましたが、内容も素晴らしく、好きなピアノトリオ作品の一つです。力強いピアノにこれに負けないベースが対抗しています。弾き手はビル・エバンズの「ワルツ・フォー・デビィー」のスコット・ラファロです。野太く響きが心地好くしてくれます。2曲目と6曲目が特に好きですね。

by BigBrother

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