「MAIDEN VOYAGE」(1965)
1997.10.30
- MAIDEN VOYAGE
- THE EYE OF THE HRRICANE
- LITTLE ONE
- SURVIVAL OF THE FITTEST
- DOLPHIN DANCE
タイトル曲ではじまるこの1枚は、最後の「ドルフィン・ダンス」で印象的に終わります。全曲リーダーのハービー・ハンコックによる作曲です。それぞれの曲につけれた題名もしゃれています。そのうえ、洗練された演奏が繰り広げられています。トランペットのフレディー・ハバード、テナーのジョージ・コールマン、ピアノのハービー・ハンコック、ベースのロン・カーター、ドラムのアンソニー・ウィリアムスらのそれぞれのメンバーが自己主張しつつも、抑制を働かせているからでしょうか。中でも「ドルフィン・ダンス」は絶妙なバランス感にあふれ、不思議な静けささえ湛えています。
私の大好きなこの「ドルフィン・ダンス」は4曲目の「サバイバル・オフ・ザ・フィッティスト」のやや不安感をあおる演奏が終わった後、一転して朝凪の穏やかな海といった風情で始まります。この絶妙な落差でその印象がいっそう強まります。
まず、トランペットとテナーが心地好いフレーズを限りなくやさしく合奏します。その後テナー抜きでトランペットが主役を、次にテナーがこれに替り、更にピアノトリオの演奏の後、再び全員による冒頭の演奏が繰り返され、無限の彼方にまぎれていくように終わります。
この1枚はかって大ヒットした超有名盤だそうです。ヒュージョンぽさも漂っていますが、かえってこれが魅力となっています。いま聴いてもまったく古さを感じさせません。いやー、ジャズってほんとうにいいですね。
by BigBrother
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