「燕高校創立20周年記念式典」 1997.11.3

 燕高校での記念式典に顔をだしてきました。5年ほど前に講師を勤めただけの些細な縁で案内状が届いたのです。丁寧なことですね。



 11月2日の朝の空は曇っていましたが、雨具は持たずにでかけました。天気予報は全国的に高気圧に覆われて穏やかな一日となると予想していたからです。乗り換えのために、東三条で降車すると、燕駅行きの電車乗り場は変更され、新たに0番線となっていました。かなり前から工事していた中釣りの線路の完成にともなってのことのようです。当然ながら、引き上げられた路線の眺望は広がります。厚い雲の所々から洩れる陽射しが、秋の風景のあちこちへとスポットライトをあてているように見えました。 同じく式典に出席する顔見知りの方と乗り合わせ、近況をたずねて燕高校までご一緒させて頂きました。ただし私の方は語るべき材料がないのでもっぱら聞き役でしたが。
 燕駅に接していた電鉄の改札口の建物は跡形もなく、その場所は交番が建っていました。現在全線の廃止が検討されていることもあわせて、かって1年間通勤に利用したものとしては、やはり感慨ひとしおのものがあります。
 定刻通りに始まった式典は、20分ほど長引いて終わりました。来賓の祝辞は、以下同文と呼びたいほど、判で捺したように似通っていました。来賓の方々には、先発の祝辞の内容を聞いて、もっと臨機応変に自らの祝辞をその場で変更してもらいたいと思いました。
 式典が終わると、10分の休憩を置いて、利根川裕氏の記念講演がありました。講演に先立ち校長による講師の紹介に際して、「講師の方はテレビトゥナイトの司会者をつとめられ」というくだりで生徒全体がどよめいたのが面白かったですね。
 演題は「日々生を愛す」です。これは会津八一の学規からとったということですが、もちろんそのままでなく、ちょっとひねった引用のしかたです。やはりさすがだと思いました。会津八一を語りながら、利根川氏の考えをはさむという講演慣れした展開です。高校生に合わせた話のレベルらしいのですが、私には丁度よく、印象深い話が聞けました。
 後半は時間のないため、まずあらかじめ、話の骨格をのべた上で、3点に分けて話をしました。まず情報化社会の落とし穴にたいする注意です。次の3点はマスコミの「速いが勝ち(=価値)、目立つが勝ち、面白いが勝ち」ということです。聞けば当たり前のことですが、利根川氏がマスコミに関わっているということもあり、なかなか説得力がありました。ただ時間がないため、大雑把に語られただけなのが残念でした。前半とはやや関連のない話になってしまいましたが、時間があれば、もっと肉付けされて、会津八一との関連で話がなされたように思います。
 とにかく懐かしかったですね。あとルーズソックスばかりなのには驚きました。一体ルーズソックスはいつまで続くのでしょうか?

by BigBrother

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