「SATURDAY MORNING」(1975)
1997.11.17
- ANGEL EYES
- TIN TIN DEO
- JEANNIE'S KNEES
- SATURDAY MORNING
- MY HEART STOOD STILL
- UNTIL THE REAL THINGS COMES ALONG
若い頃のSONNY CRISSのアルト・サックスは扇情的でねっちこい音色だと評されました。確かに洗練されているという印象は受けません。下品だという批判が鵜飲みにされたとは思いませんが、それにしてもいささか敬遠されてきた感がなくもありませんでした。それでも「UP UP AND AWAY」や「GO MAN」など忘れがたい作品を残しています。そういえば、この日本盤の「UP UP AND AWAY」のライナー・ノーツを村上春樹氏が担当し、一味違ったソニー・クリスの紹介となっています。村上春樹文学の熱狂的なファンはおそらくご存知でしょうが。
1977年に50歳で世を去った彼にとって、この「サターディ・モーニング」は晩年の作品です。と言っても、「枯れた味わい」などとは無縁にばりばりに吹いてくれます。うれしい限りですね。確かに音色には艶っぽさと同時に円熟味が感じられるようになりました。
この1枚は中でも2曲目の「ティン・ティン・ディオ」は一聴して、その不思議な構成に眩惑されます。もっともこれが初めてジャズレーベルの「ブルー・ノート」でレコード録音された時は、民族音楽的な色彩がずっと濃かったのですから、それもむべなるかなですね。
もちろん他の曲が素晴らしいのはいうまでもありせん。それもそのはずで、このソニークリスをサポートするミュージッシャンたちの顔ぶれが素晴らしいときています。とにかく2曲目でのソニー・クリスの熱演で文句などあるべくもない1枚です。
by BigBrother
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