長岡のプレイスポット=その8「五十市」
1997.11.18
長岡の定期市、五十市はそのネーミングからピーンと来るように、5と10の付く日に立ちます。郵便局の脇から始まり、商工会議所の前を通り、大手通りを越えて、突き当たりを左へ折れ、小嶋屋蕎麦屋へ向かう通りには多くの露店が並びます。郵便局から商工会議所までには八百屋、商工会議所から大手通りをはさんで突き当たりまでには服、靴、植木、雑貨など、突き当たりから小嶋屋までには海産物と、大別できます。
見て回っているのは、年配の方々や主婦ばかりです。生活感に溢れた活気があります。ごく稀に若いカップルが楽しそうに散歩していると、珍しいのを通り越して、もうこっちはほとんど「ど根性がえる」の梅さん状態です。こんなことを言っても分からない人が大半でしょうが。
野菜・青果の威勢のよい呼込みも楽しいですが、それにもまして惹きつけられてしまうのは、鮮魚の一画ですね。魚をさばく手際には、立ち止まってつくづく見とれてしまいます。時節がら鮭が多いですね。一本ものはもちろん、切り身、筋子がずらりと並びます。他にはイイダコ、ヒラメ、タラ、タラの白子と、格安で売られています。さまざまな種類の魚貝類を見ているだけでもに楽しいですね。日本酒党の私としてはぜひともこれで一杯と思ってしまいます。
五十市での人込みは他の人込みとは違ってゆったりとしています。「群衆の中の孤独」
は感じません。しかし、しみじみとした悲哀といったものを覚えます。各自が自らの生活の一コマを思わず知らずかいま見せているからでしょうか?
陽が短くなりました。雑踏にぽっかりした場ができました。影ぼうしが不意の訪問客のように地面に伸びています。まもなくすべて夕闇に包まれてしまうのでしょうが。それでは私もこちらの相棒と帰ることとしましょうか。
長岡には他にも愛宕で三八市が立ちます。五十市に比べるとちょっと小規模ですが、楽しめるのは同じです。
by BigBrother
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