松本零士「3000年の春」「恐竜荘物語」「ダイナソア・ゾーン」日本文芸社 1997.11.24

 松本零士といえば、「銀河鉄道999」「宇宙船艦ヤマト」が連想されます。つまり、SF色の色濃い作品を世に送りだしてきた漫画家という強いイメージがあります。これはまったく正しくて、「銀河鉄道999」のメーテルに見られるような、あの独特なタッチでファンタジックな世界を描き、多くの少年少女を惹きつけました。
 一方で松本零士はこれに加えて性についてもその作品に取り上げてきました。「セクサロイド」「ミスティー・イブ」などが代表作としてあります。これらの成人向けの作品はひょっとすると良識家の眉をひそめさせることになるのかもしれません。しかし、松本零士の描く女性キャラたちが醸し出す妖しい雰囲気にはエロマンガという言葉で一括りしてしまう以上のものがあるように思います。ただ残念なことに、こうした作品の多くが現在手軽に読めないことです。小学館からでている「聖凡人伝」はこの傾向の作品のなかで、現在読むことのできる数少ないものでしょう。
 上記の3冊も現在品切れです。日本文芸社には再刊を強くお願いしたいところです。ちなみにこの3冊すべての装幀は国上良寛なる人物が担当しています。この名前はあまりにできすぎで、恐らくは本名ではないかも知れません。もしかしたら新潟県に関係のある人では?あるいは良寛を敬愛する人物なのでしょうか?本名だとすると名付けた人が良寛を知っていたのでしょうか?松本零士の作品もさることながら、こちらの方も気に懸かりました。

by BigBrother

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