「やっぱりまたまたまたまた酒の肴考」 1997.11.26

 最近のコンビニの弁当をはじめとした惣材売場の充実ぶりには驚きます。深夜急に酒の肴を用意しなくてはならない場合にも、漬物をはじめとして、よりどりみどりに揃えることができます。学生時代には、といっても一昔以上たちますが、こんな時のために缶詰を買い置きしていたものです。行きつけのスーパーではさばの水煮が一番安く、しばしば3っつ一組で売られていました。ちょっと薄めの塩味だけのシンプルなさばの水煮缶をよく買ったものです。フタを開けてそのままご飯のおかずにしたり、醤油じたての野菜汁に最後に入れてこってりさせたり、大根のみそ煮のこくだしにと、さまざまに使いました。
 貧乏学生でしたから、酒の肴でも当然このさばの水煮缶のお世話になりました。ただふたを開けてそのままというのはあまり芸がないので、これをいったんほぐし、多めのオニオンスライスと和えて皿に盛りました。最後にさばの水煮缶のくどさを和らげるためレモン汁をたらしました。この時レモン汁として使っていたのはポッカの濃縮レモン果汁です。ちょっとしゃれた緑色のガラス製の小瓶にレモン色の蓋がついていました。今もあるのでしょうか?箸をつける間際に醤油をかけました。手をかけたといってもこれだけですから、さほど自慢できる肴ではありませんね。
 今ではめったに作らない一品となりました。青春の食卓(このフレーズを使うのは気が引けますが)にのぼった酒の肴です。同じ頃に得意としていたメニューに焼きうどんがあります。自分でいうのもなんですがちょっと自信があります。これはいつか紹介したいと思います。
 朝から変に暖かい風が吹いています。夜になって雨混じりの強い風にかわりました。雨音には人をもの思いへと誘う何かが潜んでいるような気がします。それでは学生の頃を思いだして、さばの水煮缶で一献傾けることにしましょうか。

by BigBrother


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