「CONCERT BY THE SEA」(1955)
1997.12.1
- I'LL REMEMBER APRIL
- TEACH ME TONIGHT
- MAMBO CARMEL
- AUTMUN LEAVES
- IT'S ALL RIGHT WITH ME
- RED TOP
- APRIL IN PARIS
- THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
- HOW COULD YOU DO A THING LIKE THAT TO ME
- WHERE OR WHEN
- ERROLL'S THEME
「ジャズの魅力は一体何なのだろうか」と時たま自問します。これにはジャズの即興性と各自の個性に基づくインタープレイを見据えた模範解答を書き上げることが可能でしょう。ただ即興に関しては、いったん記録されたCDを繰り返し聞いている私にとってさほど意味はありませんが。
エロール・ガーナーの「コンサート・バイ・ザ・シー」を聴くと、この答えが見つかったような気がします。ただ、それは優等生の完璧な答案といった類いのものではありませんが。
エロール・ガーナーのピアノには「ビハインド・ザ・ビート」とよばれる特徴があります。これはこの作品の解説者、粟村政昭氏によれば
スイング時代の巨人達と同じくガーナーの左手は誠に強力で、ギターを思わせるような重厚なコードの響きは、基本ビートに対して微妙に遅れて出る右手のシングル・ノートと巧みに交錯し、その一方でスロー・ナンバー派に聞く印象的な纏綿たるタッチは、いわゆるバップ・パニスト達の退屈なバラード奏法とはまったく異質の幻想の世界を描き出した
と説明されます。その第一印象はあえてクラシック比べれば、ずいぶん不正確な演奏というものです。下手とは微妙に異なる、このラフな演奏が不思議と心に沁み入ってきます。いずれにせよピアノトリオの「コンサート・バイ・ザ・シー」は私には堅苦しくなく響いてきます。
6曲目の途中で「ナウズ・ザ・タイム」のフレーズが飛びだしてくるのも、ジャズの醍醐味のような気がします。また私の好きな曲「THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME」を8曲目で弾いているのですが、このガーナーの演奏も気に入っています。演奏者が原曲を基本的な枠組を維持してどれだけ自由に弾いてくれるかも面白さの一つですね。
「ジャズを聴く喜びは如何」などと上段かまえるつもりはありません。マンガでも見ながら、漫然と聴くともなく聴けるのが、私のジャズの愉しみなのだと思います。
by BigBrother
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