「EDDIE COSTA QUINTET」(1956)
1998.1.19
- GET OUT OF THE ROAD
- IN YOUR OWN SWEET WAY
- GIG BEN
- NATURE BOY
- BLUES PLUS EIGHT
- I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
- STRETCH IN F
「IN YOUR OWN SWEET WAY」はどう訳せば、ぴったりするのでしょうか。哀調を響かせるこの曲は、デイブ・ブルーベックが作曲したいわゆる「ジャズメンオリジナル」です。曲から受ける印象からすれば、「YOUR」は恋人、それも失恋したかっての恋人の、 「SWEET WAY」は思いだすと切なくなるその仕草、と言ったところでしょうか。
ある人の思い出の多くは、なにげない仕草と結びついているような気がします。例えばひとしきり笑った後で真顔にかえろとする時のちょっとすました表情に不可解なほど心を惹きつけられたことがありました。むしろ仕草にこそその人らしさがあらわれるのでしょうか。
ビル・エヴァンズも「ハウ・マイ・ハート・シングズ」でこの曲をとりあげています。彼のトリオはスコット・ラファロの不慮の死によって、解散状態となっていました。この約一年後にチャック・イスラエルを迎えてトリオは再結成されました。件の曲はこのトリオの初セッションで選曲されました。そうしたことを考えると、ワイドショー的な興味がかきたてられますが、エヴァンズ・トリオはアップ・テンポで演奏し、いたずらに甘くならないようにしています。最も全曲アップテンポ気味なのですが。
エディ・コスタも1962年に交通事故により夭折するジャズマンです。その彼はこの曲をスローテンポに仕上げています。しかし感傷的で甘ったるい演奏とはなっていません。ここでピアノに替えたエディ・コスタのヴァイブがクールに鳴り響くからなのでしょう。豊かな情感を漂わせながらも、抑制された好演となっています。
by BigBrother
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