「かまわずまたまたまた酒の肴考」 1998.3.9

 経済では、モノの値段は需要と供給できまるとは真っ先に教わる大原則ですが、現実は得てしてそうはいかない事情があるのだということも学びます。その一つに企業による独占や寡占から引き起こされることがあります。そうしたことはおおぴらにやれないわけですから、これは暗黙の了解というやつですね。取られるのは、プライスリーダーが価格を決定し、それに他者が追随するとか、あるいは業界内で一番弱小な企業、といってもそれは大企業なのですけれど、の製品の価格にその他の企業が追随するというかたちを取ります。ただ、注意しなければならないのは、独占や寡占がただちにこうしたことと直結するわけではないし、独占も寡占も悪ではないということです。お分かりでしょうが念のため。
 ところで経済学の参考書にはビール業界がガリバー型の例として載っていることが多いようです。もちろんこうした事態が存在するとしても、ビール業界が不正な商取引を行っているわけではさらさらありません。お分かりでしょうが念のため。
 キリンビールの躍進は、戦後の財閥解体をすんでのところで逃れることができたことにあったと聞きました。これと対照的だったのが、解体された大企業でした。名称は日本酒販だったように記憶しています。生み出されたのがサントリービール、アサヒビール、サッポロビール、ということです。そうした経緯があるためでしょうか、これらのビール会社はビール瓶の再利用で協力関係があるようです。サッポロの瓶にアサヒのラベルが貼ってあったり、瓶とラベルの一致しないことが間々あります。キリンビールはそういうことはありません。そういえば大瓶の現在の規格はいろいろ出回っていたものの中から淘汰され今のものに落ち着いたそうです。633ミリリットルという中途半端な数字には「アバウトさが勝利を納めることもある」という教訓?がうかがえますね。
 キリンビールのラベルは想像上の珍獣、麒麟です。この図柄の中にキリンの3文字がさりげなく描きこまれています。ただ現在は「キ」の文字がはっきりと読み取り難くなっています。

キリンラガービール

 かわいい女の子とビールを飲みながら、ナイスなトークをできたら嬉しいこと窮まりないですね。しかし、そんなことは苦手も苦手、蛇に睨まれた蛙よろしく、体はこわばり、舌はもつれ、動悸は激しくなってしまいます。やっぱり一人手酌でビールになりますね。それはそれで気楽ですけれど。

by BigBrother

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