渡辺和博「猫熊人民公社」けいせい出版 1998.4.11

渡辺和博「猫熊人民公社」  渡辺和博氏が「笑っていいとも」に出演していたのはいつの頃だったでしょうか?番組のコーナーに「金魂巻」の仕掛人の一人として出演していました。その時にはマンガ家であることも知っていたのですが、作品は見たことがありませんでした。この作品集で初めて知りました。
 この「猫熊人民公社」はあの「ガロ」に1976年から1980年代にかけて掲載されたものを集めています。大手の商業誌とは一線を画した雰囲気があります。「ガロ」というと難解な作品群がひしめいて、ちょっとという先入観があるのですが、この「猫熊人民公社」はわりと分かりやすいものです。ただ私がそう思っているだけかも知れませんが。  古いものでは20年以上前の作品もあるのですが、今見ても、あるいは今だからこそかも知れませんが、けっこう愉しめます。「むふ」とほくそ笑むようなおもしろさがあります。この作品集の中では「夏休み」と「堺町解剖事件」と「シグナルGP」が気に入っています。
 作品はどこか時代とは無縁なところで成立しているようなところがあります。糸井重里氏が解説を引き受けていて、コピーライターという彼の肩書を目にすると、なんだか時代を強く感じてしまいました。

by BigBrother


 [TopPage] [New] [BigBrother's Room] [Book]