山上たつひこ「がきデカファイナル」秋田書店 1998.4.21

ガキデカファイナル  流行に振り回されるのは滑稽というしかなく、当時を振り返ると、「どうしてあんなことに夢中になったのか」と首をひねらざるをえないこともあるのですが、それでもその時代でなければ愉しめかったのも事実です。
 私にとって「がきデカ」のおもしろさは尋常でないものがありました。こまわり君の「死刑!」というお決まりのギャグを目にするたびに、ヒスッテリックぎみな笑いが込み上げてきたものです。
 他に覚えているギャクは「八丈島のきょん」、「練馬名物またぐら納豆」とかがあるのですが、そのうちになんとはなしによまなくなり、気がついたらいつしか終わっていました。当然最終回は知りません。ちなみに現在「がきデカ」は復刊されていて読めるそうですけれど。
 この「がきデカ」が80年代の終わりに再開され、正真正銘の最終回をむかえたことを最近知りました。「がきデカファイナル」の一冊によってです。古本屋で見つけて懐かしくて購入しました。
ごめん下さい  この「がきデカファイナル」から、バブルの終わり頃にしばしば耳にした「時代と寝る」というフレーズを思いだしました。時流に乗って、ヒット作を生みだし、あこがれの印税生活を!と願うのは私だけでしょうか?ただ、山上たつひこ氏の場合、そうした流れから故意に身を退いていったような気がします。これも古本屋で購入した「ごめん下さい」をみて、そう感じました。これは1984年に出版されています。
 現在山上たつひこ氏はマンガから小説に仕事のシフトを変えていると聞きます。以前週刊プレーボーイの小説を実際目にした事がありました。NHKの番組でいしかわじゅん氏が、彼はマンガに興味がなくなったというような発言をしていました。そこのところに興味津々でした、「BSマンガ夜話」で正式に山上たつひこ氏のことを取り上げてほしいと思うのは私だけでしょうか?

by BigBrother

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