ビル・エヴァンズとクレジットされていますが、ピアノトリオの銘盤「ワルツ・フォー・デヴィー」のビル・エヴァンスの演奏を思い描いて聴くとしたら、期待外れとなるかもしれません。 スピード感溢れるジム・ホールのギターや一味違うエヴァンスピアノを両名手のパシー・ヒースのベースとフィリー・ジョージョーンズのドラムが絶妙にサポートしています。 それぞれの演奏者が自らの技量を渋くアピールしています。表題の「インタープレイ」で私が思い浮べるのは、剣豪がお互い火花を散らしながら、「お主できるな」と言い交わして、去って行くという場面なのですが、この「インタープレイ」は和気藹藹という言葉がふさわしい演奏となっています。むしろ「ハーモニープレイ」に改題したほうが適切かもしれません。 とは言っても、トランペットがどうしても抜きん出てしまいます。それでもトランペットは中庸な音色にセーブしているのではないでしょうか?そうだとしたら、本当にハーモニーを重視しているといえるでしょう。 全体として軽妙な演奏になっています。「I'LL NEVER SMILE AGAIN」、「WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS」が気に入っています。なかでも特に好きなのは、「WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS」の明るさのなかに一抹のかなしみが滲んでいる演奏です。 by BigBrother
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