弓月光「ボクの初体験」全3巻 集英社  1998.7.20

ボクの初体験」3巻 表紙  現在青年誌で活躍されている弓月光氏ですが、かっては少女雑誌に健筆を揮い、多くのギャグ色の濃い作品を送りだしてきました。現在成年男子向けを意識して、当初から見られたお色けは、その度合いが強くなっています。この点をのぞけば、作風はほとんど変らないように思われます。もっともその点が当時においてもウリだったのでしょうが。

 「ボクの初体験」を読んだのは高校生の時でした。まだ少女まんがにアレルギー反応があったにもかかわらず、すんなり入って行けたのは現在の作風からして当然だったのかもしれません。

 自殺を図った主人公がマッドサイエンティストの脳死状態の妻への脳移植によって、ひとまず一命だけは取り留めます。このことから巻き起こる珍騒動が描かれています。

 当時少女まんがはやたらと深刻な恋愛ものばかりだと思い込んでいました。少女まんがを敬遠していた私にとって、「ボクの初体験」をはじめとした弓月光氏の作品は少女まんがでしたが、それを意識することなく楽しめた作品です。


by BigBrother

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