アート・ブレイキーが健在かも、ましてや彼の率いるジャズ・メッセンジャーズが現在どうなっているかまったく知らないのですが、ほんとどうなっているのでしょうか? ジャズ・メッセンジャーズは息の長いジャズのグループです。ただリーダーのアート・ブレイキーをのぞけば、メンバーは何度か替っています。この「カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ」の印象は「燻銀のよう」というフレーズがこれ以上ないほどぴったりしています。トランペットのケニ・ドーハム、テナーサックスのハンク・モブレー、ピアノのホレス・シルバー、ベースのダグ・ワトキンス、という顔ぶれをみれば、渋さの中にもきらりとする華やかさの演奏であるのが頷けます。 ハード・バップのバンドというと、けたたましく騒わぎ立てるイメージがあるのですが、ジャズ・メッセンジャーズの演奏は思いの外、落ち着いたものです。忙中閑ならぬ、動中閑ありの風情です。日本画の巨匠が一本のタッチで宇宙を感じさせるように、ジャズ・メッセンジャーズも最小をもって最大の効果を上げています。演奏に満ちているファンキーさは落ち着いた秋の午後の静寂を破ることはありません。秋だぜ!てな気分になりますね。 by BigBrother
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