松本零士「男おいどん」全9巻 講談社 1999.1.2

松本零士「男おいどん」講談社 9巻 表紙  主人公大山昇太の不器用な青春の悪戦苦闘が、おなじみ松本零士氏の繊細なタッチで描かれています。

 主人公はたくましいようでいて、劣等感と孤独感に苛まれています。彼の「ぶち殺す」「死め」の叫びは、その心の震えを伝えているようで、けっこう切ない気持ちになりますね。

 サルマ茸は松本零士氏の実体験に基づいていると聞きました。「おいどん」もそうした松本氏の青春時代の反映があるのかも知れません。

 「男おいどん」の結末は侘しさを感じさせますが、現在の少年誌には見られない結末はなかなか味わい深いと思います。


by BigBrother

 [TopPage] [New] [BigBrother's Room] [Book]