ぼくのオンリィ・イエスタディ「80年代思いだすままに」 その22
最近全国的に映画館の入館者数が増加していると聞いています。もちろん、それは往年の華やかなりし映画全盛に比ぶべくもないとは思いますが。それに、地方都市の映画館の状況はどうなのでしょうか? ビデオでカウチポテト族を(この言い方もちょっとふるいですね)決め込むのも悪くはないですが、映画は光の芸術といわれるように、暗闇の中で輝く銀幕を見つめることにその真骨頂があります。 ぼくは大学生になってはじめて名画座に足を運びました。それは新潟市の古町にあった「ライフ」というこじんまりした映画館でした。映画の待合わせに近くの喫茶店でオカマを見たのも忘れ難い思い出です。 ここでの最初の映画が、歴史学の教授推薦の「旅芸人の記録」でした。2時間を越えるか越えないかの長い映画で、ギリシャ現代史を知っていることが当然のこととして予定されている、難解な映画でした。 ![]() その後ギュウンター・グラス原作の「ブリキの太鼓」、南佳孝の歌がヒットした「スローなブギにしてくれ」、それとは知らずに入ったときが映画の日だった「我が谷は緑なりき」、ロボトミー手術は絶対いやだと思った「カッコーの巣の上で」、後でアントニー・バージェスの原作を読んで、スッタンリー・キューブリック監督の映像はそれぞれ一長一短があると感じた「時計仕掛けのオレンジ」等々を見ました。 この「ライフ」は、聞くところによると、関係者の金銭の持ち逃げをきっかけに、オーナーが店をたたんでしまいました。 その後新潟駅前に名画座の再興を願う人々によってシネ・ウインドが看板を掲げました。ぼくはここで、「ガープの世界」、「デリカテッセン」、「バートン・フィンク」などを見ました。とくに、「バートン・フィンク」のジュディ・ディビスに惹かれましたね。 現在長岡では「市民映画を作る会」が当地に名画座を開こうと尽力してます。一日も早くその目的がかなうことを願っています。 by BigBrother [TopPage] [New] [BigBrother's Room] [OnlyYes80] |