「THE GREATEST INTERPRETATIONS OF BILLIE HOLIDAY」(1939,1944) 1999.3.11

    「THE GREATEST INTERPRETATIONS OF BILLIE HOLIDAY」(1939,1944)
    1. STRANGE FRUIT
    2. YESTERDAYS
    3. FINE AND MELLOW
    4. I GOTTA RIGHT TO SING THE BLUES
    5. HOW AM I TO KNOW?
    6. MY OLD FLAME
    7. I'LL GET BY
    8. I COVER THE WATERFRONT
    9. I'LL BE SEEING YOU
    10. I'M YOURS
    11. EMBRACEABLE YOU
    12. AS TIME GOES BY
    13. SHE'S FUNNY THAT WAY
    14. LOVER COME BACK TO ME
    15. I LOVE MY MAN
    16. ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET

 「不機嫌な果実」はじつのところ読んだことはないけれど、この題名は欲求不満の女性を果物に例えているんだろう?着物もカラフルで、おまけに丹念な化粧で身だしなみを整えているかならなんだろうが、それにしても実際はだいぶ違うよね。果物の匂いは爽やかで涼味さえ感じるけれど、女性のほのかな香水は柑橘系であっても、どこかむせかえるところがあるのさ。

 ともかく、このベストセラーの題名から「奇妙な果実」を連想してしまうのはぼくくらいなものかな?

 ビリー・ホリディーの「奇妙な果実」はリンチで木に吊るされて殺された黒人のことを歌っているのであって、詞の内容は悲惨なものだ。聞くところによると、当時この曲のために、このレコードと関わることを大手レーベルがためらったということだ。

 「奇妙な果実」はたぶん名曲なのだろう。人種対立を深刻な問題としてかかえているアメリカの人々にとっては、心を揺るがされずにはいないのだとは、ぼくも頭では分かる。ただ、正直に言ってそれほど好きではない。こんなたいへんな問題を扱った作品を好き嫌いの次元で語るとは何事か!とちゃんとした人からは言われてしまうだろうけどね。だけど今のところはそうなんだからしかたがない。

 この表題作よりも「恋人よ我に帰れ」が好きな一曲なんだ。地味で、平板過ぎる印象さえある歌い方だけど、聴くたびに惹きつけられるのさ。たぶん、本当は素人のぼくがそれと分からないほど巧く歌っているんだと思うよ。

by BigBrother

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