BigBrother'sroom

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夕焼の詩=西岸良平の世界

 現在ビッグコミックオリジナルに連載の「夕焼の詩」は夕日町三丁目を舞台に展開されるまんがです。年代も戦時中からはるか未来までと幅広いのですが、とくに昭和30年代を中心にして、現在単行本で48巻('03年11月現在)に達しています。
 3巻以降はほぼ一貫して夕日町の人々の生活がつづられていますが、最初の巻の作品には、「GORO」に連載されたまんがも幾つかあるなど、「三丁目」ものばかりではありません。しかし、ここに登場するキャラクターたちには、その後の「三丁目」に活躍するキャラクターの原型を見ることができます。もっとも、西岸氏は登場させたキャラクターに対する愛着が強いらしく、たびたび同じキャラクターを使い設定の異なる話を描くことも少なくありません。例えば青春シリーズと銘打って、シリーズ化することも多いです。ただ、これらのキャラクターたちのネーミングは安直というかけっこういい加減で、実在のタレントの名前をちょっと変えただけですましています。もっともこれも、夕焼の詩の世界にマッチしているのですから、考えに考えた末のものなのかもしれません。
 30年代を描いた郷愁をそそるエピソードが大半を占めていますし、この2,3年にとみに高まった30年代への関心もあって、この時代のものに世評も高いようですが、昭和20年代を扱った物語にも優れた作品が多くあります。これら20年代の作品に多くには三丁目の少なからぬ人々の運命を変えた戦争がとりあげられ、その悲惨さと残酷さを西岸氏独特の視点から描いています。
 長期連載の積み重ねで、この夕日町の物語は深みと厚みを持ち、文字通り夕日町の世界を作り出しています。


  1. まい・ふぇばりっと・ゆうやけのうた・すとーりー  
  2. 三丁目の住人たち編集中  
  3. 三丁目トピックス編集中

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