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  • 2008年04月27日(日)18時30分
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  • by SB

Ubuntu 8.04 LTS 日本語版Desktop正式リリース

ファイル 248-1.jpg■今回はLTSバージョン

 Windowsと似た感覚で利用できるオープンソースのOSのLinuxの中で最近注目度No1のUbuntu(ウブントゥ)で新しいバージョンの配布が開始されました。2008年4月24日の英語版に1日置いた25日。「Ubuntu 8.04 LTS 日本語版Desktop」です。以前にも名前程度の紹介をしました。
 名前の「LST」というのは、「Long Term Support」を略したもので、セキュリティ修正版の配布などのサポートをDesktop版では、3年。Server版では5年間行なう事を意味しています。企業などでは基本となるバージョンに変更がないのはあり難いでしょうね。

 収録されているアプリケーションがバージョンアップされています。前のバージョンでもあったと思いますが、ディスク内のデータ検索機能がさらに使いやすくなった感じがします。「デスクトップの検索(F12)」を使えば、キーワードを入力すると、既に索引をつけておいた情報からワープロ、表計算などのドキュメントからフォルダ名、音楽データ名で該当するもののリストを表示します。

 少し前までLinuxをWindows同様に使えるようにするのは簡単ではありませんでした。以前にLinuxを使おうと思ってやってみたが断念した方は今一度挑戦して欲しいです。

 利用者が急増しているようですので、サポートソフトを配布するサーバーなどの混雑やトラブルが気になるところですが、大丈夫でしょか。


ファイル 248-2.jpg■フェニックスを思わせるデスクトップの画像

 このバージョンのコードネームは「Hardy Heron」たくましいサギということです。新規にインストールすると起動したデスクトップ画面には、コードネームを象徴する画像が表示されます。長岡近郊に住むものには、フェニックスかトキを想像するかもしれませんね。私はフェニックスだと思いました。


■教育機関でのパソコン利用について

 動作にはメモリが最低256MB以上が必要とされています。実用性を考えると512MBは欲しいところですが、少し前のWindowsでサポートが行なわれなくなりセキュリティに心配で利用できない様な場合には、一度利用を考えてみてはいかがでしょうか。その他公共施設でのホームページ閲覧用のネットワーク端末として活用できるのではないかと思います。
 また教育機関などではWindowsの代わりの導入も考えられると思います。Ubuntuは基本のOSは無料で入手し利用する事が出来る上に、ワープロや表計算ではオープンソースのOpenOffice.orgが利用できます。グラフィックはGIMPやInkscapeなどの多機能なソフトが使えます。プログラム開発には、C++コンパイラをはじめ、PHPやPerlなどのスクリプト言語も追加料金を払う必要はありません。ファイルサーバにはSambaをが使えます。陳腐化が早いメーカー製のOSは最近では不要な機能が多く高性能なグラフィックや大量のメモリが必要な場合があります。極端な事を言えば、義務教育でのパソコンを実際に使った授業は不要と思っています。複雑になりすぎたパソコンは不完全であり維持にお金が掛かりすぎます。OSも不完全です。その分を図書館の充実に充てるべきだと思います。もっとUbuntuの様な思想のOSを教育の現場でも利用して欲しいところです。


 ちなみに、Ubuntuという単語の意味は奥が深いようです。方向は違いますが日本の「わび」「さび」といった英語には訳しづらいという事で、興味のある日とはサイトで検索して確認して下さい。日本人だからかもしれませんが、覚えにくい単語が名前になっていても、理由を聞くと少し納得します。


■関連サイト

Ubuntuの日本チームのサイト
http://www.ubuntulinux.jp/


ITPro: Ubuntu 8.04 LTS 日本語版Desktop正式リリース,
パーティション分割なしでWindowsとデュアル・ブート
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080426/300205/


タグ:Ubuntu Linux オープンソース

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