記事一覧

トップ > BB > 酒の肴考 > 2014年またまた酒の肴考

2014年またまた酒の肴考

ファイル 1182-1.jpg

利き酒

日本酒離れが言われて久しいですが、それどころか最近の若者はアルコール飲料全般を飲まなくなっているという話すらあります。
そうした状況下で、日本酒の立場はますます厳しいのですが、日本酒を愛する左党にとって、冷やしてよし温めてよしそのままで良し、肴はなくても良し、でも一つまみの粗塩があれば、至福になれる日本酒ほど融通無碍の酒は他にありません。

「酒は静かに飲むべかりけり」と四の五の言わず、わき目も振らず、ただひたすら黙々と飲むのも、それはそれでカッコイイですが、人の目を気にしない「家(うち)呑み」のときは思いっきりスノッブにふるまうのもまた一興。

日本酒の口を切ると、さも通ぶって利き酒をするのが、ここのところささやかな楽しみです。

利き酒と言っても、冷や酒〈常温〉を酒の色、味わい(甘さや酸味)、香りの三点を自分なりに品定めし、瓶に張られたラベルの情報を読みながら、訳知り顔に評価を下し、さらに、その日の肴との相性なぞを見極める、何のことはない酒を呑んで、肴を味わい、また酒を堪能し、肴に舌鼓を打つの繰り返し。

利き酒なんて取るに足らないことに嬉々としている様は、他人の目からは失笑モノなんでしょうけれど、いつもはさみしい一人身のオヤジも、酔っ払らってしまえばこっちのもの、なんと言われようと至福なのでした。


コメント一覧

コメント投稿

投稿フォーム
名前
Eメール
コメント
文字色
アイコン
アイコン一覧
削除キー