1 Crisis
2 Three Views of a Secret
3 Liberty City
4 Chromatic Fantasy
5 Blackbird
6 Word of Mouth
7 John and Mary
有名盤らしいですが、ハーモニカのトゥーツ・シールマンスのクレジットに魅かれて購入。昨年購入したビル・エバンスのAffinity(1978)でのハーモニカの演奏がエバンスを圧倒する素晴らしさだったので、気に留めていた名前でした。
ジャズとフュ―ジョンの間にあるようなアルバムです。4曲目のバッハと5曲目のビートルズをのぞき、他はジャコ・パストリアスの曲。のびやかな曲が多いせいで、晴れ晴れとした印象です。目的のトゥーツ・シールマンスの演奏はビックバンド編成ですから、少人数のAffinityに比べると、やや物足りない気もしますが、それでも十分堪能できました。
2曲目のジャコパストリアスのThree Views of a Secretは、ジョージ・ケイブルスも演奏していた曲。 ここではシンセサイザーというのでしょうか、電気的に処理された音の大海原を、トゥーツ・シールマンスのハーモニカがまるで純白の航跡を残して一艘悠々過ぎ去って行く感があります。
ライナーノーツによれば、ジャコ・パストリアスが参加しているウエザーリポートの「Night Passage」(1980年)でも演奏されているとのこと。「Night Passage」運良く手元にありました。開封してあるので一度聴いたようですが、全く記憶にありません。
聴き比べていると、このThree Views of a Secretはテレビかどこかで耳にしたような気がしてきました。加えて、ジョージ・ケイブルスのストレートな演奏が前より深みを増して聞こえてくる気がします。
曲を知ることによって、曲に対する共感が増したとでもいうのでしょうか。こういうことがあるから、ジャズを聴くことがますます好きになってゆくのですね。