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清水義範「偽史日本伝」集英社文庫

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 「国語入試問題必勝法」が話題になったのは共通一次試験の登場した頃だったでしょうか。一読皮肉の利いた短編に笑いながらも、「日本の国語教育ってどうしょうもないのではないかなー」って思ったものでした。

 さて、この「偽史日本伝」。おもしろいです。どこぞのSF映画がちらっと頭をよぎるやら、パロディーまんさい。そういえば、この作家半村良の弟子だったんですよね。まさしく嘘部ってなかんじですね。

 日本の歴史の中でこうなったら、あるいはならなかったらという観点で、書かれた連作短編。私が好きなのは平安時代を代表する才女清少納言と紫式部の壮絶バトルの応酬。笑えますね。いいですね。
 


コメント一覧

望郷生 2009年06月26日(金)20時57分 編集・削除

「偽史日本伝」買ってきました。最初本屋に行った時には、この本が無かったので、同じ作者の「日本語の乱れ」というのが面白そうなので買ってきました。まだ途中ですが、面白いです。「偽史日本伝」も楽しみです。また、いい本を紹介して下さい。

BB 2009年06月27日(土)22時06分 編集・削除

望郷生さん、こんばんわ。
偶然ですが、私も「日本語の乱れ」を先日買ってきて読んでいます。
ちまたでは、村上春樹「1Q84」が100万部を超すベストセラーだそうで、日本人の読書熱の復活なのか、出版会社の広告の勝利なのか、大衆社会の現象を示すものなのかはわかりませんが、読書っておもしろいってことが定着するといいと思います。
 これからは隠れた名作も話題になるといいですね。だいたい、本がすぐ品切れになってしまうのは考えものですから。

望郷生 2009年07月02日(木)21時09分 編集・削除

「義経」が面白かったですね。まだ全て読み終わってないのですが、あまりにも面白かったので、コメントしたくなりました。歴史というのは、勝者が書くものであって、本当のところはよく分からないというのが本音かも知れませんね。昨今の政変など全くどうなっているのか、今現在を生きている自分自身が分からないのに、何百年後に生きてる人が本当のところを知ろうということは仲々難しいことなのですね。

BB 2009年07月05日(日)21時45分 編集・削除

望郷生さん、書き込みありがとうございます。歴史にドラマを感じとるのは、人間の傾向でしょうか。それをさらに小説に仕立てて、想像力を掻き立ててくれるわけで、絵空事かもしれませんが、なるほどとうなずかせるところも多々あって面白く感じました。

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