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「THIRD DIMENSION」(1956)



1. ROLAND'S THEME
2. SLOW GROOVE
3. STORMY WEATHER
4. THE NEARNESS OF YOU
5. A LA DARTE
6. EASY LIVING
7. TRIPLE THREAT

 ローランド・カークの初リーダー作品です。
 ジェームス・マディソンのピアノ、カール・ブルーイットのベース、ヘンリー・ダンカンのドラムというリズムセクションにローランド・カークのホーンですから、ワンホーンの正統ジャズになるはずですが、ローランド・カークはテナーサックス、クラリネット、ストリッチ等々とさまざまなホーンを鳴らし、これを多重録音していて摩訶不思議な雰囲気をだしています。
 一人で数種類の楽器とか多重録音とかと聞くと、実験的で難解な分かりにくい作品なのでは?と思われるかもしれませんが、驚くほど聞きやすいですね。むしろ、洒落た味わいがあります。
 とくに、四曲目の「ザ・ニアネス・オブ・ユー」はテナーとクラリネットの掛け合いが面白いですね。その情感は夢幻のようにどこかとらえどころがないようでいて、永遠の影に覆われていることを確信させてくれる不思議な演奏です。


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