家に葡萄の木があります。今年も多くの実をつけました。実ばかりならばありがたいのですが、虫がつきます。葡萄の葉を餌にする芋虫や、熟した葡萄の果汁を目当てにくる蜂などです。蜂は小さなものから大きなものまでやってきます。刺されるとショック死してしまいそうなスズメバチもいます。
蜂は怖いことは怖いのですが、なににもまして鳥肌の立つのが、芋虫です。これは大きくなると12~3センチにまで成長します。何でこんなにまでぞっとするのか自分でも分かりません。カフカの「変身」で毒虫になったザムザは家族からいわれなきひどい扱いを受けなければならなくなりますが、芋虫が苦手な私は家族の気持ちが分からないでもありません。
しかし甥の大輔は芋虫には全く平気です。手で触るのも何ともありません。それどころか芋虫を見つけると、捕ってほしいとせがみます。以前芋虫を手に持って、得意げに近所のおばさん連に見せて回っていたことがありました。当然おばさん連は大輔の手にしている芋虫を見て、黄色い声を上げていました。
それでは他の虫は大丈夫かというと、一頃ほどではありませんが、蝉を怖がっていました。さすがに今でも触るのはだめらしいのですが、つかまえてもらった蝉を虫篭に入れて喜んでいます。
先日葡萄の葉の裏を調べてみました。マッチ棒半分くらいのものが6、7匹ほど見つかりました。このくらいならなんでもないと安心し切っていたところ、一匹だけ7~8センチのものがいました。口から心臓がでるほどあわてました。
今年も大輔のほうは芋虫で喜ぶのでしょうか?